先日、友人からウクライナの「ボルシチの素」をいただいたので、早速作ってみることにしました。
パッケージが読めない「ボルシチの素」
当たり前のことですが、私はキリル文字を読むことはできませんし、ウクライナ語も分かりません。パッケージに何が書かれているのか、皆目見当もつかない状態です。原材料や作り方が書いてあるのだろうとは思いますが、解読は不可能です。
友人からは、大まかに「カレーに使うような具材とキャベツ、付け合わせにギリシャヨーグルトがあればよい」と聞いていました。しかし、それだけでは少し心許ない。そこで、インターネットで「ボルシチ レシピ」といったキーワードで検索し、ヒットしたレシピを参考にさせていただくことにしました。
カレーを作る感覚で、ボルシチを作ってみる
友人のアドバイスを元にあらかじめスーパーで購入していた鶏肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、キャベツ、そして付け合わせ用のギリシャヨーグルトを購入してありました。
これらを使って、カレーを作る時の感覚で、適当に進めていきました。
まず、一口大に切った鶏肉を、油を引いたフライパンで炒めながら塩胡椒と細かく刻んだニンニクで下味をつけます。
次に、カットしておいた玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、キャベツを加え、鶏肉と一緒にさらに炒めます。
フライパンの中身をすべて深鍋に移し、具材がひたひたになるくらいの水を加えて火にかけます。
煮立ち始めたら、いよいよ「ボルシチの素」を投入します。
深紅色のペースト状で、トマトやビーツの香りがしました。
香りづけにローリエを一枚加え、鍋に蓋をして15分ほど煮込みました。
一度じゃがいもの硬さを確認したところ、少し芯が残っているようだったので、さらに10分ほど追加で煮て、調理は完了です。
最後に、器に盛ったボルシチの上に、付け合わせとして買っておいたギリシャヨーグルトをトッピングしました。これで完成です。
味は、程よい酸味と野菜の甘み、そしてスパイスのコクが感じられ、なかなかに本格的でした。ボルシチの素を使ったので、調理自体は非常に簡単でした。余った野菜で、次はカレーでも作ろうかと考えています。
異国の郷土料理が、自炊のきっかけになる
今回のように、世界の郷土料理を作ってみる、というのは自炊の良いきっかけになるのかもしれない、と調理をしながら考えていました。
私自身、海外移住を考えていることもあり、パートナーの母国であるフィリピンの料理をたまに作ることがあります。最初はレシピを見ながらでないと作れませんでしたが、何度か作るうちに、だんだんと自分なりのアレンジができるようになってきました。
日々の自炊は、ともすればマンネリ化しがちです。しかし、たまにこうした普段作らないような料理に挑戦すると、新しい発見があったり、料理のレパートリーが広がったりと、良い刺激になります。
さらなる自炊への手応え
今回のボルシチ作りは、非常に手軽なものでした。本格的、とは言えないのかもしれませんが、家庭で楽しむ分には十分すぎるほどの出来だったと思います。
多分、以前の私よりは、いくらか自炊っぽいことができているはずです。もちろん、これは主観でしかありませんが、料理という行為への心理的なハードルは、着実に下がってきているように感じます。