暑い日が続くので、昼食は讃岐うどんを食べることが増えました。茹でたうどんを水で冷やして氷をのせたものを市販のつゆでいただく冷やしうどんです。
今回はは惣菜の天ぷらを添えましたが、写真を撮るほどの料理ではありません。手間をかけず、最低限の食事を済ませる。そんな毎日です。
一人暮らしが長いので家事は一通りできますし、HSP気質の私には、誰にも気を遣わずに自分のペースで過ごせる一人の時間は快適です 。
どんな形でも自炊を続けることで、自分の生活をコントロールできていると実感できます。それが今の私の、静かな支えになっている気がします。
語ることのない人生と、忍び寄る死の気配
穏やかな日々の中、ふと「この体は、あと何年動くのだろうか」と考えます。
40代も後半になり、自分でも驚くほど自然に「死」を意識するようになりました 。明日どうこうという危機感ではなく、人生が有限だという事実が、以前よりも重く感じられるのです。
過去を振り返ると、私の人生は人に語れるようなものではありませんでした。請負や非正規雇用で働き、正社員になっても体調を崩してキャリアが途切れる 。後悔ばかりが思い浮かびます。
これまで明確な目標もなく、流されるように生きてきました。その時々で頑張ってきたつもりですが、結果として何が残ったのかと聞かれると、答えるのが難しいです。
だからこそ、残りの人生をどう生きるのか。その問いと、向き合わざるを得なくなりました。今の私の望みは、パートナーと穏やかな日々を過ごすこと 。そのおかげで、ようやく人生の目標が定まりました。
目標が、面倒くさがりな自分を動かす
不思議なもので、パートナーとの将来を真剣に考え始めてから、これまで「面倒だ」と後回しにしていたことに手をつけるようになりました 。
海外移住のためのビザ調査、資産形成の計画、そして会社に依存しない働き方の模索 。数年前の自分では、考えられなかったことです。
私はスピリチュアルな考え方には懐疑的です。ですが、トップアスリートが行うイメージトレーニングのように、具体的な目標を描くことが人を動かすというのは、単なる精神論ではなく、ごく現実的な手法なのだと実感しています。
寝る前に、彼女とセブで過ごす穏やかな日々を想像する。すると、「そのために今日すべきことは何か」と、具体的な行動へと意識が向きます。
AIとの対話で、やるべきことを明確にする
もちろん、新しいことを始めても、すぐに習慣化できるわけではありません。三日坊主で終わったことも数え切れないほどあります。
最近は、英語学習とAIのプロンプト開発に時間を使っています 。これは将来への投資であると同時に、自分の考えを整理するのに役立っています。
考えがまとまらない時、私はAIに壁打ちをします。自分の現状や悩みを書き出すと、AIが質問を返してくれる。この対話を通して、自分の思考が客観的に見えてきます。
「なぜ、ここで躊躇しているのか」
「本当にやるべきことは何か」
「最初の一歩は何か」
AIと対話すると、ごちゃごちゃしていた考えが整理され、やるべきことが明確になります。
ただ、整理するだけでは意味がありません。最終的には「実行」しなければ、何も変わらない。結果が出るまで時間はかかるでしょう。でも、やるしかないのです。
死を意識するようになって、残された時間が貴重に思えるようになりました。結果として「先延ばし」が減ったのは、皮肉なものですが事実です。
一度に全部はできません。だから、今日できることから一つずつ手をつける。後悔の多い人生だったからこそ、最後は「やれることはやった」と思える自分でいたい。
冷やしうどんを食べながら、そんなことを考えていました。