異国語の安らぎ
バーで友人と語らった後、締めの食事をとるために二人で近くのフィリピンレストランへ向かいました。週末なので混雑しているかと思いきや、店内は拍子抜けするほど静かでした。
以前訪れた際は満席で入店を諦めた経緯があります。最近は日本人が来店しなさそうな店にあえて行くことが増えています。
英語もまだまともに聞き取れませんが、現地語は全く理解できません。しかし、HSP気質の私にとっては、それがかえって心地よく感じられます。日本語だと周囲の会話内容が勝手に脳内に入ってきてしまい、精神的に消耗してしまうからです。意味の分からない言語は、単なる環境音として処理できるため、思考の邪魔になりません。
フィリピン風雑炊「GOTO」
メニューに目を通し、以前から気になっていた「GOTO」とマンゴージュースを注文しました。GOTOとは、フィリピン風の雑炊(お粥)のような料理です。
米をベースに、牛ハチノス(胃袋)などのホルモン、鶏肉、ゆで卵、豆腐などが入っています。ニンニクや生姜が効いていて、飲んだ後の締めには最適かもしれません。消化も良さそうなので、体調が優れない時の栄養食としても機能しそうです。
一口食べると、以前セブ島に滞在した際、パートナーが似たようなお粥を作ってくれたことを思い出しました。フィリピン料理は「脂っこい」「味が濃い」というイメージを持たれがちで、実際に肉料理などはその傾向があります。しかし、家庭料理やスープ類には、日本人の口に合う優しい味付けのものも少なくありません。
ささやかな抵抗と課題
店員のスタッフは日本語も話せるようでしたが、あえて英語で注文や会話を試みました。日本にいながら英語環境に身を置くための、ささやかな抵抗です。
最近は以前よりも聞き取れるフレーズが増えた気がします。気のせいか、あるいは単なる慣れかもしれませんが、成長の兆しだと思いたいところです。
リスニング能力の向上は、私にとって喫緊の課題です。引き続き、こういった日本人が少ない店への来店頻度を増やし、自分に「英語縛り」を課すことで、少しでも実戦経験を積んでいこうと思います。