有楽町マルイで開催されていた、よーじやカフェの出張店舗。期間限定で提供されていたのは、あのチョコミントパフェ『50倍スースー』でした。
以前、京都のよーじやカフェで味わったあの圧倒的な清涼感が忘れられず、今回、都内に出かける用事があったついでに、立ち寄ってみることにしました。
いつもなら極力外出を避けている私ですが、目的があれば話は別です。内向的とはいえ、外の空気に触れたくなる時もあるのです。ましてや今回は、あの「50倍スースー」が東京で食べられるチャンス。となれば、少し無理をしてでも足を運びたくなります。
あの清涼感を、もう一度
『50倍スースー』を初めて体験したのは数年前。仕事の都合で関西方面に出かけた際、販売期間と偶然にもタイミングが合い、よーじやカフェに立ち寄ることができました。
あのときのことは、今でも鮮明に覚えています。注文の際には「本当にご注文されますか?」と、店員さんに3回ほど確認されたほど。そのうえ、体が冷えるかもしれないということで、温かいお茶まで添えられていました。
その名のとおり、口の中がスースー......いや、ガンガンに冷えるレベルの強烈な清涼感。それが私の中で、「チョコミント」の基準を大きく引き上げてしまったのかもしれません。
そして、有楽町へ
そんな『50倍スースー』が東京でも食べられるという情報を知ったのは、数週間前のこと。ちょうど都内での用事が決まっていたこともあり、これはチャンスだと思い、友人を誘って有楽町マルイへ向かいました。
店舗はイベントスペースの一角に設けられた仮設的な構えで、提供されたパフェは、持ち帰り可能なプラスチック容器入り。見た目からして、いかにも"お試し版"といった趣でした。
久しぶりに、あの清涼感が味わえるのではないかという期待感があったぶん、私は少し過剰に期待してしまっていたのかもしれません。
清涼感は......等倍?
そして肝心の味について。
......正直に言うと、あのとき感じた「スースー感」は、今回には感じられませんでした。
私のような"チョコミントジャンキー"にとっては、拍子抜けするほどのマイルドさ。まるで普通のチョコミントパフェを食べているかのような感覚でした。「50倍?」と疑うほどで、むしろ「等倍では?」と思ってしまったくらいです。
私が薄荷(ミント)に慣れすぎて、感覚が麻痺しているだけなのかもしれませんけれど。
誰でも食べられる優しさ
思い返せば、今回の『50倍スースー』は、あくまでもイベント用の"お試し版"という位置づけだったのでしょう。あの強烈な清涼感は、一般の方には少しハードルが高すぎたのかもしれません。
もちろん、チョコミントパフェとしての完成度は高く、ミントの爽やかさとチョコレートの甘さが程よく調和していました。万人受けする、やさしい味わいだったと思います。
ただ、「50倍スースー」というネーミングに惹かれて訪れた人にとっては、やや物足りなさを感じるかもしれません。
京都の店舗で『50倍スースー』を注文したときのことを思い出します。「本当にご注文されますか?」「かなりミントが強いですよ?」と、やはり3度ほど確認された記憶があります。そして、体を温めるための温かいお茶も一緒に提供されました。
それを考えると、今回の出店版は、より多くの人に安心して楽しんでもらうために、清涼感をマイルドに調整した仕様だったのかもしれません。ある意味では、まさに"お試し版"だったのでしょう。
久しぶりの外出と、疲労感と
久しぶりに人の多い都内へ出かけたせいか、帰宅後はどっと疲れが押し寄せました。
私のようなHSP気質の人間にとって、雑踏や騒音はそれだけで大きなストレスになります。外出時は、伊達メガネとノイズキャンセリングイヤホンが欠かせません。
それでも今回は、目的がはっきりしていたからこそ、外の世界に一歩踏み出すことができたのだと思います。
今週末には、久しぶりの福岡旅行を予定しています。楽しみではありますが、それだけに体調管理も大切。体力と気力、そして"心の静けさ"を整えて、旅に出たいと思っています。
巡り合わせがすべて
『50倍スースー』に過剰な期待を寄せてしまったのは、きっと私自身の記憶が美化されすぎていたせいもあるでしょう。それでも、たまたま予定が重なったからこそ立ち寄れた今回の出会い。京都まで足を運ばずとも、あの味を"少しでも"再体験できたという意味では、十分に満足できるものでした。
本当の"スースー感"を味わいたいのであれば、やはり京都の本店に行くしかないのかもしれません。でも、その機会がまたいつ巡ってくるのか......。
来月はセブ島への短期滞在を予定しているので、しばらくは遠出も難しそうです。
またいつか、あの強烈な清涼感に再会できる日を楽しみにしながら、今は目の前の一日一日を、丁寧に過ごしていこうと思います。