今年も、あの季節が巡ってきました。私にとって、それはチョコミントの季節です。
買い出しのついでに立ち寄ったショッピングモール。ゴディバの店舗を見つけた私は吸い寄せられるように足を踏み入れました。開店して間もない時間だったこともあり、店内はまだ落ち着いた雰囲気で、私のようなHSPには心地よい空間でした。目的はただ一つ、期間限定のチョコミントショコリキサーを味わうためです。
毎年、この時期になると決まって足を運ぶ場所。普段、私が積極的に人混みの中へ出かけることは、目的が明確でない限りありません。だからこそ、このチョコミントは、私の外出のささやかなきっかけにもなっています。
一口、口に含むと、最初に広がるのはミントの澄み切った清涼感。フロートの割合がチョコよりも多く、まるで草原の風が通り抜けるようです。
その後に、カカオの穏やかな甘みがじわりと追いかけてきます。確かにミントの清涼感はありましたが、全体としては、やはり甘さが際立っていました。
私は、何かを必要以上に我慢するという考え方を、最近は手放すようにしています。それは、私が我慢が不得意だからではありません。むしろ、「貧乏人マインド」を意識的に否定したいという気持ちが強いのです。貧すれば鈍するといいますし。
このチョコミントショコリキサーの価格は、決して安価ではありません。しかし、私はこの瞬間を、ただただ純粋に楽しみたいのです。誰かの評価や、世間一般の「贅沢」という枠にとらわれず、本当に自分が「食べたい」と感じたものを、心ゆくまで味わうこと。そして、心が本当に満たされる瞬間に投資すること。それが、穏やかな日常を維持するための、私なりの方法なのだと思います。
6月いっぱいは、他にも様々な飲食店でチョコミントフェアが開催されると聞きました。気になったものがあれば、また静かに足を運んでみようかと考えています。それは、単なる甘い飲み物を求める行動ではなく、私にとっての「心の探求」なのかもしれません。