生活の軸を外に置くという判断

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買い出しで購入したもの

先日、買い出しに出かけた際に無印良品へ寄りました。購入したのは「バナナ&クコの実」と「キンダープンシュ」です。前者はパンケーキの具として使うつもりで、後者は寒くなってきた今の時期に飲むためのものです。 特別な意味はありません。生活の中で必要だと思ったものを、淡々と補充しただけです。

気が付けば、もう12月です。数週間後にはクリスマスが来ますが、今年も特に変わりはなく、平日として過ごすことになるでしょう。

ノートパソコンという支援

そんな中で、彼女のノートパソコン購入資金を出しました。現金を渡すのではなく、「自分で稼げる状態になるための道具」を渡した、という感覚です。

彼女自身はローンを組んで購入することを考えていたようですが、私が負担しました。彼女にとっては、結果的にクリスマスプレゼントのような形になったかもしれません。

彼女の目標(就きたい仕事)を考えれば、これが必須であることは明らかです。ただ、現地の賃金水準を考えると、普通に働いていては購入までに何年かかるのか分からないので支援した、というのが正直なところです。

彼女の日常を聞いていると、統計や数字ではなく、生活感としてその低賃金の現実が伝わってきます。

環境は整った

これまでも就職に向けての勉強自体は続けていましたが、パソコンが故障して以降、修理しても直らず、応募そのものができない状態でした。

ようやく、就職に向けてスタートラインに立った、という段階です。あとは本人次第です。ただ、これまでは努力以前に、環境が足を引っ張っていた面もあったと思います。

準備を淡々と進めていく

彼女はこれまで、家族のために多くを捧げてきました。これからは、自分の人生を生きてほしいと思っています。

私も彼女も、どちらかといえば内向的な生活を好みます。刺激の多い暮らしよりも、静かで穏やかな日常を重ねていきたいと考えています。だからこそ、一緒に過ごす場所についても、冷静に考えています。

年齢という一つの属性だけで人を切り捨て、値踏みするような関係性の中に、自分を置き続ける理由はありません。互いを尊重できる関係であれば、それで十分です。

今後数年は、そのための環境づくりに集中する必要があります。日本の先行きについて楽観する材料は見当たりませんし、就職氷河期世代がどう扱われるかも、だいたい想像がつきます。

彼女と、ここではない場所で、静かに暮らす。その一点に向けて、淡々と準備を進めるだけです。

私は、年齢や立場を理由に消耗品のように扱われる場所で居場所を探し続けるよりも、最初から別の場所に生活の軸を移す方が合理的だと思っています。

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