AIを活用して自作した専用WordPressテーマと秋葉原のノイズ

ただ秋葉原に行っただけだった・・・。

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自分専用の道具を磨く

個人開発の速度を上げるため、そして本業における作業効率を最大化するために、自分専用のツール開発を続けています。年末の休暇を利用し、以前からベースを作っていたWordPressのスケルトンテーマを、AIを活用して一気に仕上げました。 通常、スケルトンテーマといえば「Underscores.me」などが有名です。確かに汎用性は高いのですが、ダウンロードした後に自分好みにカスタマイズする手間が発生します。

「その手間すら惜しい」「最初から自分の手癖に完全に合わせたものが欲しい」。そう考え、AIに指示を出してコードを書かせました。

生成されたテーマは、汎用性を完全に無視した、私自身のためだけの仕様です。当然、これをGitHubなどで一般公開するつもりはありません。来年もWordPress案件は多いでしょうから、私がこのツールを使って、ただ淡々と、誰よりも速く構築を行う。それだけの話です。

ブラックボックスを持つという生存戦略

本業の現場で「どうやってそんなに速く作っているのか」「そのノウハウを展開してほしい」と求められることがあるかもしれません。
ですが、全てを開示するつもりはありません。AIを活用した部分的な効率化や、期間短縮のための表層的なテクニックは共有しても、核心となるプロンプトエンジニアリングの勘所は伏せます。

日々の個人的な取り組みで得た知見は、会社のものではなく、私個人の財産です。組織に依存せず生きていくための武器を、やすやすと共有財産にする義理はありません。
知見をコントロールし、自分だけのブラックボックスを持つこと。これは不安定な雇用環境における、至極当然の生存戦略です。

いつでも船を降りられるように

こうしてコードを書き、検証を繰り返していると、一日があっという間に終わります。これも全ては、先を見据えてのことです。
構造的な問題が変わらない以上、ひとつの場所に依存し続けるのはリスクでしかありません。限られたパイを奪い合う既存の競争に、これ以上参加する意味があるのでしょうか。
私が欲しいのは、競争の勝者になることではなく、いつでもその場から離脱できる自由です。「選べる状態」に自分を持っていくための準備期間だと思えば、休日の開発作業も苦にはなりません。

秋葉原というノイズ

開発環境の整備といえば、最近グラフィックボードを追加しましたが、PCのモニターも新調したいと考えています。作業領域が広がることは、思考の拡張に直結します。投資対効果としては悪くない選択です。

別の用事とモニターの市場調査も兼ねて、久しぶりに電車に乗って秋葉原へ向かいました。

やはり、電車での移動は消耗します。不特定多数の他人の視線、無秩序な雑音。HSP気質ゆえか、周囲の乗客に対して過度な警戒心が働いてしまいます。だからこそ、最近はよほどの用事がない限り、長距離の電車移動は避けていました。
今回は明確な目的があったため足を運びましたが、街の人混みに当てられ、早々に限界を迎えました。結局、本来の主目的は何一つ完遂できず、友人に依頼して済ませることになりました。(持つべきものは友人です)

帰宅後、静寂に包まれた自室に戻り、ようやく呼吸が深くなるのを感じました。外の世界はノイズに溢れています。やはり私には、静かな部屋で淡々とコードを書いている時間が、性に合っているようです。

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