雑居ビルの異国

日本人のいないテーブルにて

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日中はずっと部屋にこもって、個人的なAIスクリプト開発に勤しんでいました。
誰かに頼まれたわけでもない作業ですが、こういう時間は嫌いではありません。ただ、さすがに一日中座りっぱなしも体に悪いので、食料の買い出しついでに外へ出ることにしました。

その足で、以前見かけて気になっていたフィリピンレストランに行ってみることにしました。

日本人がいない空間

店に着いた時はまだ少し時間が早かったのか、これから店を開けるといった雰囲気でした。 そこで先にスーパーで買い物を済ませ、荷物をリュックに詰め込んでから再び店へ向かいました。 フィリピンレストラン(外のスタンドで食事をしている人たちがいたので写真は撮りませんでした。外観写真は先日、通りかかった時に撮ったものです)

店内に入ると先客が2人。当たり前のように日本人の姿はありません。
いつも行く別のフィリピン料理店はマスターが日本人なのですが、ここは店員さんも含めて日本人はゼロ。聞こえてくるのは英語と、おそらくタガログ語だけ。

英語には全く自信がありませんが、メニューの写真を指さしながら、片言の英語で注文しました。指差し確認ができるので、致命的な間違いは起きませんでした。

店内では英語とタガログ語が飛び交っていました。英語での会話はなんとなく、3〜4割くらいは聞き取れたような気がします。しかし、タガログ語に切り替えた瞬間、何も入ってこなくなりました。

この感覚に覚えがあります。 彼女が家族と電話でビサヤ(セブアノ)語を話している時と同じ状態です。

バーガーステーキとエンパナーダ

しばらく待つと、パックに詰められた「エンパナーダ」が運ばれてきました。 これもフィリピン料理だったんですね。南米料理だと思っていました。エンパナーダはスペインがルーツだからメニューにあるのかもしれません。 EMPANADA(エンパナーダ) とくに依頼していなかったのですが、パックに詰められた状態で渡されたので、これは翌日の楽しみに取っておくことにして、リュックにしまいました。

それからもう少しして、メインディッシュの「バーガーステーキ」が到着しました。 BURGER STEAK(バーガーステーキ) ハンバーグに濃い目の味のキノコソースがたっぷりとかかっていて、ライスが添えられています。見た目はシンプルですが、このソースの味が濃くて、とにかくご飯が進みます。繊細な味付けというよりは、ガツンとくる現地の食堂の味、という感じでしょうか。悪くありません。

英語での小さな一歩

食事が終わり、会計を済ませました。 退店間際、緊張しましたが店員さんに英語で声をかけてみました。

「Delicious, I'll come again.」

たったそれだけのことですが、通じたようで笑顔が返ってきました。
初めての場所はやはり緊張します。けれど、一度入ってしまえば、次からはそこまで身構えることもないでしょう。

日本人が一切いない環境なので、目立つかもしれません。ですが、裏を返せばここは英会話の実践の場所としては最適なのかもしれません。誰に気を使う必要もない。

食事とつたない会話を楽しめるようになるくらいには、ちょいちょい通ってみようと思います。

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