リモートワークが定着してからというもの、そんな時間が生まれました。
以前なら、いま時分は満員電車に揺られ不要なストレスを溜め込んでいたはずです。それを思えば、自宅でのんびりパンケーキを焼く時間は、ささやかな贅沢と言えるのかもしれません。
先日、生活用品の買い出しで無印良品に立ち寄った際、「くるみ&クランベリー」という商品を見つけました。
本来はそのまま食べるナッツやドライフルーツの類ですが、これをパンケーキの生地に混ぜて焼くことを思いつき、購入しておいたものです。
調理といっても、計量カップやキッチンスケールを使うような真似はしません。 ボウルに適当な粉と卵、ヨーグルトを入れ、そこに「くるみ&クランベリー」を投入するだけです。
一袋では心許ないので、とりあえず二袋。
ダマがなくなる程度に適当に生地を混ぜ、フライパンで焼きました。
焼き上がったのは、至って無難なパンケーキでした。
見た目も香りも、予想の範囲を出ません。ただ、何も入れないプレーンなものよりは、幾分マシな仕上がりです。
口に運ぶと、クランベリーの甘酸っぱさがアクセントになり、くるみの歯ごたえがリズムを作っています。なんとなく健康的であるような気がしてくるから不思議です。(実際には糖質の塊を摂取しているわけですが)
劇的な感動はありませんが、思いつきで混ぜてみたにしては、悪くない結果でした。 「これはこれでいいな」と、コーヒーを飲みながら思います。
無印良品の売り場には、他にも似たような袋が並んでいました。このストックを使い切ったら、次は別の味を試してみようと思います。生活の隙間を埋める実験としては、このくらいの温度感がちょうどいいのです。