物理的な回路の強化と、解除できない自分という呪縛

余計なことは言わない。

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英語の学習を続けています。特別なことをしているわけではなく、ただひたすらに同じフレーズや単語を繰り返す。それだけです。 最近、身体がそのリズムを覚え始めているような感覚があります。

この「身体が覚える」という感覚には、生物学的な裏付けがあります。 脳内の神経細胞であるニューロン同士の接合部、すなわちシナプスは、繰り返し刺激を受けることでその伝達効率が向上する神経可塑性を備えており、これは長期増強(LTP)と呼ばれています。 同じ情報を執拗に反復することは、脳に対して「これは生存に必要な情報である」と強制的に認識させる行為に他なりません。 エビングハウスの忘却曲線が示す通り、学習直後の忘却は避けられませんが、適切なタイミングで反復を重ねることで、記憶は脆弱な短期記憶から強固な長期記憶へと移行していきます。 現在のリスニングにおける課題も、脳内の音声データベースと入力された音を照合するプロセスの高速化が追いついていないだけであり、圧倒的な試行回数による物理的な蓄積不足が原因であることは明白です。

理論上、私の脳内では着実に回路が強化されているはずです。 しかし、事実として、その変化を「成長」として肯定的に受け入れることができない。 それはおそらく、私の内面に根ざした極めて個人的で、救いようのない気質のせいです。 自分のことが嫌いな性分は、今に始まったことではありません。 長所を一つ絞り出す間に、欠点が十個は浮かんできます。 自分を認めることは、自分にとって「負け」を意味します。 だから絶対に認めない。 この極めて面倒な気質が、脳内で起きているはずの確実な変化に「ぼかし」をかけ、私自身の目から隠蔽している。 自己評価など、とうの昔に放棄しました。 この厄介な性格と折り合いをつけながら、湧き上がる感情はすべて無視して、ただ淡々と英語の学習を積み上げていくだけです。

週末は制作業務に時間を割くつもりですが、英語の比重が下がっていたので、意識的に学習時間を確保しようと思っています。 運動不足解消のため、買い出しには出かけます。 気が向けば、年明けから行けていない馴染みのフィリピンレストランへ寄るかもしれません。 あくまで、その時の気分次第ですが。

SNSについては、すでにXの運用をほぼ停止しています。 情報の濁流に身を置くのは、精神的リソースの無駄遣いです。 代わりに、ブログの更新通知専用としてBlueskyのアカウントを開設しました。 手動で投稿するのは手間なので、AIに指示を出してMovableType用のプラグインを自作させました。 Xのような閉鎖的な環境では、こういった自由な拡張は望めません。 通知を垂れ流すだけで、それ以上の交流をするつもりはありません。

どれほど物理的な事実を積み上げたところで、自分を許せないという呪縛を破る、あるいはそこから逃れることは、言語を習得するよりも難しいことなのかもしれません。

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