見られてもいい。ただ、返ってこなくていい。
もともと使っていたSNSで、すっかり疲れてしまって、投稿をやめていました。反応に一喜一憂して、通知を気にして、知らない誰かに勝手に持ち出される。言葉をひとつ出すたびに、その先で起こることを見張っている。続けるほど、静かに削れていく。それに、あの場所は運営の気分ひとつでどう転ぶか分からず、こちらでできることは何もありませんでした。だから、離れました。
移ってきた先が、Blueskyでした。ここには、少しだけ自由がありました。投稿するときに、最初から返信を止め、引用を止められる。反応で消耗してしまう自分には、これがありがたい機能でした。見られてはいる。でも、返ってこない。そういう状態を、自分で選べる。
それなら、と思いました。反応を気にせず、投稿するタイミングも気にせず、勝手に言葉を出しておいてくれる仕組みがあればいい。そうして作ったのが、凪(なぎ)です。海の風がやんで、波が消えて、水面が静かになる、あの状態のことです。
やることは地味です。スプレッドシートに、出したい言葉を並べて日付を入れておく。決めた時間になると、勝手に投稿される。それだけです。管理画面も、開くべきアプリもありません。いつものシートの中で、黙って動いています。
地味な見た目ですが、ひとつだけこだわった機能があります。画像を一緒に投稿できることです。Google のスプレッドシートで作ったのも、これが理由でした。Drive のフォルダに絵を入れておけば、言葉と一緒に、決めた時間に静かに出ていく。絵を描いて出し続けたい人が、反応に振り回されずに、それでも作品を並べていける----凪は、そういう使い方を最初から想定して作っています。
ひとつだけ、普通の投稿ツールと違うところがあります。凪から出る投稿は、最初から返信も引用も閉じてあります。誰も返信できないし、誰も引用で持ち出せない。見られてはいる。ただ、そこから先の波が立たない。そういう設定にしてあります。
なぜそうしたのか。反応を「来てから対処する」のと、「そもそも入り口を作らない」のとでは、こちらにかかる負担がまるで違うからです。前者はずっと見張りを要求します。後者は、見張りそのものを要らなくする。低刺激のまま続けたい、という自分の都合に、これがいちばん合っていました。
伸びるのか、と言われれば、伸びません。会話も、拡散も、この作り方では起きません。でも、伸ばしたくて作ったものではないので、それでいいと思っています。続けられること。今回はそれだけを優先しました。
しばらくは、これで様子を見るつもりです。使いながら直し、直しながら使う。うまくいくかどうかは、まだ分かりません。分からないまま、続けています。
自分のために作ったものですが、同じことで消耗している人は、きっと他にもいると思います。反応を気にせずに、絵や言葉を静かに出し続けたい人。そういう人に届けばいいなと思って、使える形にして note のほうに置いておきました。
使い方や、始めるのに必要なものは、そちらにまとめてあります。気になった方は、のぞいてみてください。
[凪 -Nagi-|返信も引用も閉じたまま、静かに投稿し続けるBluesky予約ツール]