斜陽

変わる社会を身近に感じた

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テレビはもう長いこと見ていません。ニュース番組も同じです。ただ、国際情勢や政治経済の動きくらいは把握しておかないと困る場面があるので、最低限の情報は自分で取りに行くようにしています。
社会との距離は置いていますが、今取り組んでいる個人的なプロジェクトの都合上、世の中の動きから完全に目を背けるわけにもいきません。必要な分だけ、自分のタイミングで確認する。それくらいの関わり方が、私にはちょうどいいようです。

先日、実家に帰ったときのことを思い出しました。両親はいつの間にか新聞をとるのをやめていました。配達される紙の束を毎朝開いて読む、という習慣がなくなって久しいようです。
代わりに何で情報を得ているのかと聞くと、ニュースはiPadのヤフーニュースで済ませているとのことでした。テレビもつけてはいるものの、地上波の番組はつまらないらしく、結局YouTubeを大画面で流していました。健康体操や太極拳の動画、それから政治系のチャンネルです。惰性で地上波の番組を見るという生活は、もう彼らの中にはありませんでした。

正直、少し驚きました。私の両親は決して新しいものに飛びつくタイプではありません。その彼らですら、紙の新聞と地上波のテレビから離れている。世代を理由に変化を拒む、という構図はもう成り立たないのだなと、改めて思いました。

ただ、YouTubeで政治系のチャンネルを見ていることについては、少しだけ気になるものがありました。年配者がアルゴリズムに乗せられて、極右や極左の方向に極端に振れてしまうという話は、これまで何度も耳にしてきたからです。同じ論調の動画ばかりが連続して再生される構造の中で、知らず知らずのうちに世界の見え方が偏っていく。本人にその自覚がないまま進行するのが、この種の変化のやっかいなところです。
だから、念のため釘を刺しておきました。同じ方向の意見ばかり浴び続けると見え方が偏るから、たまには違う立場の話も聞いておいたほうがいい、と。

新聞をとるのをやめ、地上波を見なくなった私の両親ですらこういう状態なのだから、いわゆるオールドメディアと呼ばれる業界の未来は、決して明るくはないだろうなと思いました。

私自身、紙の新聞をこれまで定期購読したことがありません。テレビもありません。情報は必要なときに必要なだけ、ネット上にあるものを自分で選んで取りに行く。そういう関わり方が私には合っているようです。

業界の側がこの流れにどう対応していくのかは、私にはわかりませんし、興味もありません。私の生活には直接関わってこない領域です。ただ、両親の暮らしぶりを見て、もう以前の世界には戻ることはないのだなと思いました。
同時に、こうした構造変化はあらゆる業界で同時に進んでいるのだろうな、とも思っています。

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