友人との心地よい食事を終え、食後の散歩がてら東京湾フェリーターミナルのほど近くにある揚げ物屋へ立ち寄りました。ショーケースには揚げたての香ばしい匂いを漂わせるコロッケやカツが並んでおり、その中から「海軍カレーコロッケ」を手に取りました。さらに、併設されたバンズも併せて購入。これを使って、自宅で自分だけのハンバーガーを作るという、ささやかな計画を立てたのです。
フェリーターミナルの景色は、数年前の苦い記憶を呼び起こします。
金谷で食事を楽しんだ帰り道、船を降りた直後に急激に体調を崩したあの時。あれがたまたまだったのか、あるいは何かの予兆だったのかは分かりませんが、いつかまた、その確証を得るためにあの船に乗ってみたいという思いが、静かに芽生えました。
翌日、スーパーで買っておいたカット野菜のキャベツを用意し、調理を開始しました。
フライパンで軽く炙って香りを立てたバンズに、
キャベツを無造作に盛り、とろりとしたとんかつソースをひと回し。
その上に昨日の主役、海軍カレーコロッケを鎮座させれば、手抜きながらも充足感のあるハンバーガーの完成です。
カレーの風味がしっかりしているため、ソースだけでも十分な味わいでしたが、食べているうちにマヨネーズの不在が気にかかりました。あいにく我が家の冷蔵庫にはマヨネーズは常備されていません。しかし、この「足りないもの」こそが、引きこもりがちな私を再び外界へと連れ出す正当な理由になります。他者の感情の渦に触れたくないという拒絶感と、社会との細い糸を繋ぎ止めなければならないという危うい均衡。マヨネーズ一瓶を買うというミッションが、その天秤をわずかに動かしてくれるのかもしれません。
ままならないね・・・