先日、Yahoo!でニュースを見ていたら「まもなく失効するPayPayポイントがあります」という文言が目に飛び込んできました。正直なところ、なぜポイントが貯まっていたのか、よくわかりません。私はPayPayアプリを使っているわけではないからです。おそらく、過去に何か別のサービスを利用した際に、Yahoo!アカウント経由で付与されたポイントがそのまま残っていたのでしょう。
たまっていたポイントは15000円分。ちょっとしたものを買うには十分な額です。これを失効で失うのはもったいないと感じ、使うことにしました。
実質無料で手に入れた、ささやかな楽しみ
ポイントの使い道を考えていたとき、冷蔵庫に実家から送られてきた梅酒があるのを思い出し、これを炭酸水で割って飲むことにしました。
私は普段、家で晩酌をする習慣がありません。会食で嗜むことはあっても、自室で一人グラスを傾ける時間はほとんどない。アルコールによる高揚感よりも、穏やかで静かな時間を好むからです。
ですが、たまにこうして、ひとりでしっとりと味わいたい瞬間もあります。甘く煮詰められた梅の香りと、それを引き立てるドライな炭酸の刺激。そんなささやかな楽しみのために、ポイントを使ってみるのも悪くない選択です。
早速オンラインストアで炭酸水(サーフビバレッジ VOLT 強炭酸水 500mlペットボトル×24本入| 送料無料 強炭酸水 炭酸水 強炭酸 炭酸)を注文し、支払い方法でポイント利用を選択。こうして、私の財布から現金が1円も減ることなく、玄関先まで炭酸水の箱が届きました。
「実質無料」わたしの好きな言葉です。
さっそく氷を入れたグラスに梅酒を注ぎ、静かに炭酸水を満たして、ゆっくりと楽しみました。
私が「その店だけ」のポイントカードを持たない理由
今回の出来事は、私にポイントの存在について改めて考えるきっかけを与えてくれました。
レジで「ポイントカードはお持ちですか?」と尋ねられるたび、私はいつも丁重にお断りしています。多くの人が財布を膨らませてまで持ち歩くあのカードを、私が持たないのには明確な理由があるからです。
それは、「利用場所が限定されるポイントは、私にとって価値が低い」と考えているからです。
例えば、あるドラッグストアのポイントを懸命に貯めたとしましょう。しかし、そのポイントはそのドラッグストアでしか使えません。これは一種の「囲い込み戦略」であり、消費者は知らず知らずのうちに、その店のルールの中でしか行動できなくなってしまいます。
私の場合、利用頻度が高くないためポイントはなかなか貯まらないうえ、ある程度貯まらないと使えないポイントカードには、そもそも魅力を感じないのです。
個人的消費の最適解。Amazonクレジットカードという選択
私がポイントを完全に無視しているのかというと、そうではありません。むしろ、より合理的な形で、その恩恵を最大化しようと試みています。その答えが、Amazonのクレジットカードをメインカードとして利用するという選択です。
私が感じる最大のメリットは、利用額に応じて貯まるポイントが、特定の店舗に縛られない「Amazonポイント」であるという点です。
Amazonは書籍から家電、日用品まで、私の生活に必要なもののほとんどを取り扱っており、私はAmazonで買い物をすることが多いため、貯まったポイントの使い道に困ることがまずありません。貯まったポイントは端数調整に利用します。例えば支払額が1650円だったら、650円をポイントで支払い、実質の支払いは1000円にする、といった具合です。
私の消費行動の多くがAmazonに集中している以上、これは非常に合理的な選択と言えるでしょう。
何はともあれ、失効間際のポイントで手に入れた炭酸水で、しばらくの間梅酒を楽しむことができそうです。