呉遠征2日目はレンタカーで呉空襲で攻撃を受け大破着底した艦船の終焉の地を巡りをしました。
先日合同慰霊祭で訪れた長迫公園にやってきました。昨日はゆっくりお参りできなかったので、各艦の慰霊碑にお線香をあげてまいりました。 多くの艦船や海軍航空隊、海軍根拠地隊の慰霊碑があるのでかなり時間がかかりましたがほぼほぼお参りすることができました。
時間の流れは速いもので気が付いたらもうお昼前だったので、着底地巡りをする前にカレーをたべに行くことにしました。前日に「海軍カレー」と「とねカレー」食べてるのにw。 で、ちょうど道中にあった「港町珈琲店」というお店で「潜水艦くろしお特製"広島風"柔らか牛筋カレー」をいただくことにしました。
はい、こちらが「くろしお特製"広島風"柔らか牛筋カレー」です。 とろとろに煮込まれていて、味が深いというか、うん美味しい!!
お店の向かい側に「潜水艦桟橋」と呼ばれる潜水艦隊の基地があり、10隻近くの潜水艦が停泊していました。横須賀ではお目にかかれない光景は圧巻でした。
旧軍時代からここは潜水艦隊の基地で、当時の桟橋が現在も使われているようです。
この倉庫もきっと旧軍時代は倉庫として使われていたのでしょう。潜水艦桟橋の近くにいくつかこのような建物がありました。
潜水艦桟橋で潜水艦を見た後、終焉の地巡りを開始しました。うーん前段で時間かけすぎですね。
最初に訪れたのは「巡洋艦青葉終焉之地」。青葉はすでに大破した状態で修理の見込みも立たずこのあたりに係留されてていたところを、米海軍艦載機の攻撃を受け着底したようです。
軍艦利根資料館にやってきました。すぐ近くにある宿泊施設のフロントで見学したい旨を伝えてから建物内へ。ここには重巡利根に関する資料が展示してありました。
利根は米海軍艦載機の攻撃をうけ大破浸水。ダメージコントロールを行った結果転覆せずに着底したようです。
軽巡洋艦大淀の慰霊碑。大淀は帝国海軍最後の連合艦隊旗艦を務めた艦船です。もともと水上偵察機を運用して対潜水艦作戦を支援するために作られたため、中央部に水偵用の格納庫、後部にカタパルトを装備していましたが、載せるはずの水上偵察機が性能不足のため実装されず、後に格納庫は会議室に改造され連合艦隊旗艦となりました。
最後は他の艦船と同様、行動するための燃料がなく係留されていたところを米海軍の艦載機の攻撃を受け転覆しています。
榛名の着底地にやってきました。多分このあたりだとおもいます。石碑などがないので詳細は分かりませんが、当時の写真から推測するに、浮砲台としてこのあたりに係留されていた榛名はやはり米海軍の艦載機の攻撃を受け大破着底しています。
ここは空母龍鳳が係留されていた地点と思われます。龍鳳は空襲で飛行甲板をやられますが沈没は免れ、防空砲台となった状態で終戦を迎えています。
日が落ち始めたので、江田島から呉へ戻ることにしたのですが、その途中に解体中の潜水艦を見ることができました。退役した艦船はこうしてひっそりと解体されていくのですね・・・。
完全に日が落ちてしまいましたが、最後に伊勢・日向の浮揚解体記念碑へやってきました。この石碑は公民館の敷地内にあるのですが、たまたま庭掃除していたおばちゃんに話しかけたところ、ここからすぐのところに伊勢は着底していて、解体されるまでは子供たちの遊び場だったと教えてくれました。
また、伊勢が砲を撃つと、その衝撃で家が揺れ天井裏のホコリが落ちてきて掃除が大変だったということも語ってくれました。意外なところで当時のお話を聞くことができました。話しかけてみるものです。
今回の着底地巡りはこれにて終了。行けなかったところ(北上・鳳翔・日向)が何か所かあるので、また来ないといけませんね。
togetterに時系列でまとめてますのでそちらもどうぞ。
ごむをじさんの呉遠征2016-2日目