掃海艇「えのしま」の一般公開があるということで、江の島にやってまいりました。夜はイルミネーションの点灯があるということで午後から来ましたよ。
まぁ小型艦艇ということもあり、人もそんなにはいなかったです。おかげでゆっくり見ることができました。
掃海艇「えのしま」
掃海艇とは、海にばらまかれた各種機雷の排除を任務とする艦艇のことをいいます。この「えのしま」は「えのしま型掃海艇」のネームシップで、姉妹艦に「ちちじま」「はつしま」がいます。大きな特徴として、船体構造がそれまでの木製から繊維強化プラスチック製となっており、海自掃海艇初にして日本最大のFRP船となっています。
20mm機関砲
カバーかけられて見ることができませんが、20mm機関砲です。沿岸警備を目的とした人力操作の小口径機関砲ですが、掃海艇では浮遊・浮流機雷に対処するために使用されるとのこと。昔乗ったときは見れたし、触ることもできたんですけどね、まぁ今はいろいろうるさいのがいるし仕方ないのかもしれません・・・。
再圧タンク(二人用)
潜水作業で発症した「減圧症」患者を治癒する装置で非磁性材質で作られています。手前の細長い場所を「ペイシェントルーム」、奥の球体の場所を「テンダールーム」というそうです。 患者をペイシェントルームに患者、テンダールームに介護者が入室し、再圧治療を行うことができるそうです。また、患者搬送の際には切り離すことも可能とのこと。
水中処分員の装備
水中処分員は機雷や水中爆発物の捜索・処分の他に、大規模災害・航空機事故等の人員捜索・救助なども行うそうです。
フロート(浮き)
これに磁気掃海電線や発音体つけて曳航し、磁気電線に通電させることで磁場を発生させ磁気機雷を処分、または発音体からエンジン音・スクリュー音を発生させ音響機雷を処分します。これを「感応掃海」というそうです。そのほかにもカッターをつけたワイヤー(掃海索)を曳航し、カッターで係留機雷のワイヤーを切断、浮上させて処分する「係維掃海」という方法もあるとのこと。
ロープワーク
先日、元海上自衛官の方にこのロープワークについて話を聞いていたので新鮮でした。総員起しの時等にマイク越しに笛を吹くのですが、その時このようにアレンジして笛を首からかけるそうです。また、これで手先の器用さを競ったりもしていたそうです。
水中航走式機雷掃討具
防衛省技術研究本部が開発した機雷掃討用の遠隔操作無人探査機。機雷識別用ビデオカメラや捜索用ソナーの他に、機雷処分用の係維索切断器と沈底機雷処分用爆雷、そして新たに開発された浮上型処分用爆雷を搭載しているとのこと。目がペイントされていてかわいらしいですね。
今回は艦内も公開されていたので、そちらを見学すべく移動しました。