山口県岩国市にある「錦帯橋(きんたいきょう)」は、日本三名橋のひとつとして知られる美しい木造アーチ橋です。
何年かぶりにこの場所を訪れたのですが、まるで初めて来たかのような感覚でした。
以前に訪れた記憶はあるのに、何を見たのか、どんな気持ちだったのかが思い出せない。そんな曖昧な記憶を頼りに再訪した錦帯橋は、どこか懐かしく、でもやっぱり新鮮でした。
錦帯橋ってどんな橋?
錦帯橋は、岩国城下町と城山を結ぶために1673年に初めて架けられた五連のアーチ橋です。
現在の橋は2004年に再建されたもので、長年の風雪や洪水などで何度も建て替えられてきました。
昔は釘を一本も使わず、木組みだけで作られていたそうですが、現在では強度を高めるために一部に鉄製のプレートなども使われています。
それでも、外観は当時の姿を忠実に再現していて、職人の技が随所に感じられます。
橋を渡るには、往復で310円の通行料がかかりますが、その景観や雰囲気は料金以上の価値があります。晴れた日の橋の上から眺める錦川の流れと周囲の自然は、心がやすらぎます。
ゆっくり歩くと見える景色がある
この日は天気に恵まれていたこともあり、橋の上をゆっくりと歩きました。
観光地は、一度行くと満足してしまうことが多いです。でも、こうして時間が経ってから再訪すると、以前とは違うものが見える。年齢を重ねた分だけ、感じ方も変わるのかもしれません。
同じ場所でも、違う景色が見えるというのは、不思議で面白いものですね。