遠い地の災害が「自分ごと」になった

先延ばしにしていた防災準備を即決で終わらせるなど

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遠い地の災害が「自分ごと」になった

遠い地の災害が、突然「自分ごと」になりました。

先日、セブで大きな地震があったと知りました。幸い、セブシティ周辺に住むパートナー自身は無事でしたが、彼女の実家が大きな影響を受けたようです。家族の皆さんも無事だったと聞き、胸を撫で下ろしました。とはいえ、家の補修作業などで、しばらくは忙しい日々が続くとのこと。

身近な人が被災したという事実。それは、これまで「いつかやらないと」と頭の片隅で思いながらも、ずっと先延ばしにしてきた防災への意識を、一瞬で行動へと変えるのに十分な出来事でした。

防災準備が進まなかった理由は、自分でも分かっています。完璧を目指そうとしすぎていたのです。
市販の防災セットは、不要なものが含まれていたり、逆に欲しいものが足りなかったりする。それならば、自分で一つ一つ吟味して、納得のいくものだけを揃えた方が合理的だ。そう考えていました。しかし、その「吟味」が問題でした。何を買うべきか、どれが最適か。選択肢が多すぎる現代において、選定作業は膨大な時間と精神力を消耗します。結局、「時間ができたら考えよう」と後回しにし続け、結果として何も備えがない、最もリスクの高い状態が続いていました。

今回の一件で、私はその考え方を改めました。天災は、こちらの準備が整うのを待ってはくれません。100点の準備をいつかするよりも、60点の準備を今日終わらせることの方が、遥かに重要です。

そこで、「完璧な自作セット」という理想を一旦捨て、「信頼できる市販品を土台(ベース)とし、そこに自分に必要なもの(α)を後から追加していく」という方針に切り替えました。この思考の転換が、全ての停滞を解消しました。

方針が決まれば、行動は早いものです。私は即決で2つのものを購入しました。

一つは、以前友人に勧められていたカセットガスコンロです。

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私の自宅はガスコンロですし、誰かと鍋を囲むような習慣もないため、このコンロを日常で使う機会はおそらくないでしょう。
だからこそ、純粋な防災グッズとして、専用ケースとガスカセット3本が付属した、持ち運びしやすいセットを選びました。

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もう一つが、防災リュックです。 2025-10-07-008.jpg 非常食は別途購入し、定期的に消費しながら備蓄する「ローリングストック」を実践しているので、今回はあえて食料品が含まれていない、生活用品中心のセットを選びました。 2025-10-07-009.jpg以前はAmazonで数ヶ月待ちだった同種の商品が、待たずに、しかも少し安く購入できたのも、即決を後押ししました。

届いたリュックを開けてみると、中身はすでに隙間なく詰め込まれていました。 2025-10-07-010.jpg ウェットティッシュのような消耗品は消費量が多いことが予測されるので、別途購入して別の袋にまとめておく必要がありそうです。

ふと、昔フリースタイルスキーで使っていたヘルメットが、押し入れの奥に眠っていることを思い出しました。 2025-10-07-012.jpg 引っ張り出してきて、防災用として流用することにしました。これでいいのか、という気もしますが、「ないよりはまし」です。 2025-10-07-013.jpg ヘルメットはリュックに連結し、いつでも持ち出せるようにしました。

購入したカセットコンロと、この防災リュック。願わくは、この先、これらを一度も使わずに済むことを祈るばかりです。しかし、準備を終えたことで、漠然とした不安が少しだけ和らいだのも、また事実です。

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