はじめに
これは、THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT STAGE 10th ANNIVERSARY TOUR Let's AMUSEMENT!!!福岡公演で、私が福岡を訪れた際の旅日記(6月28日~30日)です。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT STAGE 10th ANNIVERSARY TOUR Let's AMUSEMENT!!!福岡 Day1
会場行きのシャトルバスに揺られながら、博多の街並みを眺めていました。夏の日差しがジリジリと照りつけ、バスの窓越しにもその熱気が伝わってきました。
会場に到着した瞬間、想像以上の暑さに一気に体力を奪われてしまい、正直、現地の雰囲気を味わう余裕はありませんでしたが、同担の友人と写真は撮りました。
顔見知りのプロデューサーさんと軽く挨拶は交わしましたが、積極的な交流をする気力は湧かず、日陰でじっと入場を待つことにしました。
最近の私は、以前のように熱心に人と関わることが少なくなってきた気がします。
意識が少しずつ別の方向に向いているのです。ライブ遠征そのものが目的というより、生活や働き方、新天地でどう生きるか──そんなことを考える時間が増えてきました。
それでも、今回の福岡公演だけはどうしても外せませんでした。現地で観られなかった過去公演のリベンジとも言えるパフォーマンスが見られると確信していたからです。
実際、他のツアーはすべてスルーしていたのですが、この公演だけはチケットを申し込んでいました。
入場が始まると同時に、涼しさを求めてすぐに会場内へ入りました。席はスタンドでしたが、アリーナ最後列よりも遥かに見やすい位置で、全体のステージをしっかりと見渡せる、ちょうど良い距離感でした。
ライブの内容については詳細に触れませんが、心に残ったパフォーマンスをいくつか記しておきたいと思います。
おそらく7th名古屋以来の披露となった「Sunshine See May」(二人そろって)。イントロが流れた瞬間、思わず「来た」と心の中で叫んでしまいました。透き通るような歌声に耳が幸せになるとは、まさにこのことです。今回のライブでどうしても観たかったパフォーマンスのひとつで、実際に聴けて本当に満足でした。
「レッドソール」。歌唱力の高さが際立つこの楽曲は、キャストの表現力が存分に発揮される一曲です。曲ごとに雰囲気を切り替えながら歌い分ける姿には、ただただ感嘆するばかりでした。
「Starry Night」。こちらも歌唱面で特に印象に残りました。感情の乗せ方が絶妙で、自然と聴き入ってしまいました。演者の技術と表現力の高さが光る、心に深く刺さる一曲でした。
正直なところ、いつものようにセトリはほとんど覚えていません。それでも、印象的な楽曲の余韻と、全体を通しての高い完成度ははっきりと記憶に残っています。まさに「ぶっ壊れたセトリ」といっても過言ではありませんでした。
福岡まで足を運んだ意味は、間違いなくあったと思います。
あの空間にいられたこと、その時間を味わえたこと、それだけで十分でした。
ライブ終了後は、友人たちと楽しい打ち上げに向かいました。餃子がウリの居酒屋で、ライブの感想を語り合いながら、一口餃子をしこたまいただきました。
あの熱気と、しみじみとした満足感が、冷たいビールと一緒に体に染み込んでいくようでした。
以前のようにライブにすべてを賭けていた頃とは、少し違う自分がここにいます。けれど、今の自分だからこそ味わえる充足感もあります。自分なりにライブを楽しむ──そんなスタイルが今はちょうど心地よいのです。
こうして、またひとつ心のアルバムに、思い出の1ページが増えました。