青葉会御一行、むらさめ型護衛艦「DD-101むらさめ」を見学

むらさめ型護衛艦のネームシップ「DD-101むらさめ」を見学

青葉会御一行、むらさめ型護衛艦「DD-101むらさめ」を見学

いつも取材に同行させていただいている青葉さんが企画した護衛艦見学に参加しました。申し込みにはある程度人数が集まらないといけないらしく、ぼくの知り合いの提督さんに何にか声をかけたりした結果、 12名ほど集まりました。JR横須賀駅前で待ち合わせいざ艦艇見学へ。

逸見岸壁には練習艦の「TV-3513しまゆき」と、むらさめ型護衛艦のネームシップ「DD-101むらさめ」が接岸していました。 2016-07-17-001.jpg まぁこのどちらかだろうなということは思っていたのですが、この日案内された艦船は 2016-07-17-002.jpg 「DD-101むらさめ」でした。

62口径76mm単装速射砲(オート・メラーラ76mm砲)。 2016-07-17-003.jpg コンパクト砲。艦これやってる人にはOTO砲といえばわかるかな?パスタの国の艦娘が持ってるあれね。優秀な砲で毎分約100発の発射が可能。 2016-07-17-004.jpg 赤枠の突起物は薬莢が飛び散らないようにするためのカバー。

2016-07-17-005.jpg 赤枠のケーブルは速射砲は砲身がかなりの熱を帯びるのでそれを海水で冷却するための装置。

20mm高性能機関砲(バルカンファランクス)。 2016-07-17-006.jpg 艦橋直ぐ下と後部ヘリ格納庫の上に1基ずつ配置されてます。この機関砲は、相手からミサイル攻撃を受けた時シースパローや単装速射砲で迎撃するのですが、万が一撃ち漏らした際の最後の砦となる装備です。 これの給弾は自動ではなく人力でやるとのことですが、これあっという間に撃ち尽くしちゃうんだよなぁ・・・。

VLS16セル。 2016-07-17-007.jpg この中にはVLAと呼ばれる対潜水艦用のミサイルが格納されているとのこと。垂直で発射されたミサイルは目標近くまで飛翔した後、ロケットモーターを切り離し弾頭をパラシュートで海面に着水させるそうです。着水後は海底に潜む目標に向かって一直線・・・。 ん?VLS・・・魚雷・・・どっかで見たな・・・あ、はいふりだw。VLAを武蔵に向け撃ってたけど、片舷に集中して魚雷を受けても全く船速がおちず、かつ艦橋が傾斜しなかった武蔵は表面を特殊なカーボンで覆われてたのかなw?

3連装短魚雷発射管。 2016-07-17-008.JPG VLAが遠距離の潜水艦を攻撃するの対して近距離にいる潜水艦に対して使用する装備とのこと。人力で発射管を海に向け発射するそうです。整備の下に破壊という項目があって、気になったので「これはどういう意味ですか?」と質問したところ、 「これはもし船がやられて退艦するような事態になったときに、情報が他国に漏れないよう装備を破壊するのですが、その担当者の名前が記載されてます」との回答をいただきました。 2016-07-17-011.JPG また、破壊方法はあらかじめ手順が決まっていて、データの削除は勿論のこと斧などで物理的に破壊する装備もあるそうです。

普段は決して見れない魚雷発射管の中身を特別に見せていただきました。 2016-07-17-009.JPG まぁさすがに魚雷は入っていませんでしたがw。 2016-07-17-010.JPG 中はこんな風になっているんですね。

2016-07-17-012.jpg 発展型シースパローを発射する装置。
シースパローは艦対空ミサイルで、ミサイルおよび敵戦闘機迎撃に使われるとのこと。
年に数回演習で迎撃訓練のために使用されるそうで、1発およそ1億5千万円也。

むらさめは近く修理のためドック入りするとのことで艦対艦ミサイル(ハープーン・90式艦対艦誘導弾)は撤去されていました。90式艦対艦誘導弾は、このむらさめ以降の護衛艦に装備されています。 2016-07-17-013.JPG 1発およそ2億円だそうで、演習でも発射することはないそうです(使用しないのは、この装備が自衛ではなく相手を攻撃するための装備であるからとのこと)。

むらさめの後部甲板(ヘリ格納庫)。 2016-07-17-014.JPG

むらさめの機関室。 2016-07-17-015.JPG むらさめの機関はIHI製と川崎製のガスタービンエンジン計4基。以前は艦橋から指示で機関室にて船の速度を調整していたようですが、最近の護衛艦は艦橋から速度を調整できるようになったようです。 2016-07-17-016.JPG 機関室では機関や船体及び電気系統等に異常がないかを確認するのが主な任務とのこと。監視用モニターには船内に設置された監視カメラの映像が切り替えで表示されていました。 あたごの機関室を確認した時もそうでしたが、機関室のすぐ横にダメコン用の木材が積んでありました。どの護衛艦もだいたい機関室の入り口付近に積んであるのかな?。

機関室を見学した後は、急なタラップを上りいよいよ艦橋へ。 2016-07-17-017.JPG むらさめ型から海図などの航行システムが更新されたようで、その先駆けとなったシステムを積んでいるそうです。後になって追加されたシステムもあるとのことでしたが詳細は失念しました・・・。 2016-07-17-018.JPG むらさめの舵。

カタログスペックでは30ノットとなっていますが、速度計を見る限り全力で35ノット出るみたいです。 2016-07-17-019.JPG 島風が過負荷全力で40ノットなのであの船がいかに速かったかわかりますね・・・。はっやーい!

2016-07-17-020.JPG 艦橋から前部甲板を望む。

2016-07-17-021.JPG 艦長席に座らせてもらいました。

案内してくださった自衛官の皆様ありがとうございました。

退艦したから気が付いたのですが、自転車が数台泊まっていてその中に艦長専用の自転車を発見! 2016-07-17-022.JPG 書類や手紙などの運搬するときの移動手段として、艦内に自転車を積んでるというのは聞いたことがあったのですが、実物を見るのはこれが初めてです。 2016-07-17-023.JPG 科単位で自転車を所有しているみたいですね。

2016-07-17-024.JPG むらさめはドックに入渠するそうで、そのときに船体も再塗装を施すのでこのような錆をみるのはしばらくは無いとのことです。

懇親会を居酒屋「空母信濃」で開催。 2016-07-17-025.jpg いろんな話で盛り上がりました。

はいふりコラボのもかちゃん缶バッジをもらいました。やったぜ! 2016-07-17-026.jpg 参加された皆さんお疲れまでした。次回も開催?っぽいのでまたよろしくお願いいたします。

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