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読了「永遠の0」

もうここ何年も小説を読むということはなかったのですが、兄弟に激しくお勧めされたので購入して読み始めたのが1か月半くらい前、一気に読まず、通勤時間とかカフェに立ち寄ったときとか時間があるときに少しずつ読みすすめたので最初の方内容(ミッドウェーあたり)の内容はあまり覚えていませんが、なんとか読了することができました。

戦史関連の書籍は以前よく読んでいましたし、サイトは今でもたまに閲覧したりするので、作家の方はさすがよく取材されているなと感心しました。

この作品は、旧帝国海軍航空部隊の繁栄と壊滅を戦闘機パイロットの視点から描いたものなのですが、この手の作品・書籍を読んで思うのは、旧帝国海軍は悪い意味で互いをかばいあうがあまり、責任の所在をあいまいになってしまい、作戦や兵站運用に失敗しても誰も責任を取らず、失敗を省みることもなく、同じような過ちを繰り返しては現場の優秀な人材を次々と喪失し、負けるべくして負けていると感じることでしょうか。

おそらく責任をとらなくても済むから、誰が考えても失敗するであろう作戦に対しても意義を唱える人物がおらず、数々のなかばやけくそでとても作戦と呼べないような名ばかりの作戦が実行されたのでしょう・・・。

話は変わりますが、連合国軍(アメリカ)側は、何より戦果をより重視し、それによって兵士を評価したため、現場は結果を出そうと奮闘したのに対し、旧帝国海軍は結果よりも、精神論(ヤル気)や士官学校出身の人物の登用を重視したため、下士官以下の兵士が結果を出してもあまり評価されず、現場の士気はそれほど高くなかったそうです。

これって、結果出すよりも、より多く残業し長時間労働した人が評価されるブラック企業みたいですね・・・。

この作品ではガ島のことについても触れらていましたが、これってまさしく炎上案件に場当たり的に投入されるSEそのもので、先に投入したSEが疲弊し脱落するたびに新たなSEが投入されるみたいな・・・。ライフワークバランスとかブラック企業云々・鬱病がどうしたとか色々と言われていますが、この作品で書かれている旧帝国海軍は今問題とされている組織と通じる点が多いことに気づかされます。

結局のところ、この国の組織は官庁から企業に至るまで、旧帝国海軍の組織運用の失敗から何も学んでなことになるし、兵站運用の稚拙さも伝統芸能レベルなんだなぁと、読んでるうちに作品とは全然関係ないところで憂鬱な気持ちになりました。

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